「ちゃんと向き合う」
子育てをしていると、
よく聞く言葉だけれど、
正直、どう解釈すればいいのか
ずっと分からなかった。
私はずっと、
何かを“してあげること”や、
“一緒に過ごすこと”くらいしか思い浮かばず、
それ以上を、
うまく言葉にできずにいた。
困難にぶつかるたび、
向き合っているつもりなのに、
うまくいっている実感はなかった。
説明しても、
納得しないと動けない。
急かすほど、逆になる。
北風と太陽だ。
その姿を前にして、
私の中で、
「向き合う」の意味が
少しずつ変わっていった。
この子は、
私の思う正解に合わせることより、
自分の中で腑に落ちることが
必要な子なんだ。
そう思うようになってから、
私は、
すぐに動かそうとするのを
やめた。
立ち止まる時間を
一緒に過ごす。
分かるまで、
言葉を重ねる。
答えを先に出すより、
この子が考えていることや反応を
待つ。
それは、
効率がいいわけでもなく、
楽でもない。
でも、私なりに、
この子を尊重する、
ということだった。
今でも、
迷う日もあるし、
うまくいかない日もある。
それでも私は、
「ちゃんと向き合う」という言葉を、
前より少し、
自分のものとして
使えるようになった気がしている。
去年の書き初めに書いた言葉は、
「子どもと向き合う」だった。
今年は、「整える」。
来年は、きっと、
「調和」なのだと思う。