ひらがなからカタカナへ

― 文字の敏感期と、我が家のカルタ時間 ―

11月上旬から、

息子はひらがなに興味を持ち始めました。

いわゆる「あいうえお表」からではなく、

自分の名前や、

好きな言葉に出てくる文字から。

「“あ”のつくもの、なにがある?」

そう聞くと、

「アンキロサウルス!」

「アノマロカリス!」

と、大好きな恐竜や古代生物の名前が

次々と出てきます。

「か」のときには、

「勘弁してください」「覚悟しろ」

なんて言葉が飛び出してきた時には

思わず笑ってしまうことも。

絵本の中で覚えてきた言葉まで、

自然と使っている様子でした。

文字を覚える、というより、

言葉をたくさんアウトプットしている時期。

そんな印象です。

大人が用意した順番ではなく、

本人の「気になる」から始まる文字との出会い。

ここに、

子どもの内側の力を感じます。

目次

クリスマスプレゼントは、まさかのカルタ

クリスマスプレゼントのひとつに、

そっと忍ばせたのが、恐竜カルタでした。

園でカルタ遊びをしたとき、

「鬼に金棒」の札が取れずに泣いたこと。

それでも懲りずに二回目も参加し、

見事に札を取れたときの、

あの誇らしそうな笑顔。

先生からそんな話を聞いていて、

「これは、今だな」と思ったのです。

好きなもの × 文字の敏感期。

これは、きっと強い。

そう思って選びました。

結果は、予想以上。

「毎日やろう」と決めていたわけではなく、

気づけば自然と、

「朝起きて、ねぇママ、カルタしよ」

「帰りの車で、カルタしない?」

「お風呂上がったら…カルタしよっか」

「寝る前に、カルタしよっか」

一日の中に、

何度もカルタの時間が入ってくるようになりました。

寝る前には、

トイレに行って、歯を磨いて、

その日に読む本を選んでから。

まるで私を納得させるかのように、

そう言って、すぐ行動に移します。

納得するための工程も、

ちゃんと自分で組み立てています。

数えてみると、

一日平均で6回ほど。

連続して、25日目になりました。

遊びの中で、自然につながる学び

恐竜カルタでは、

文字を覚えるだけでなく、

「あ」から「ん」までの読み札を覚えてしまったり、

◯期の恐竜かどうかを、

いつの間にか覚えていたり。

「これは肉食?草食?」

「こっちは◯メートル、こっちは◯メートル」

「こっちのほうが…おっきいねぇ」

と、

大きさや数の感覚も、

遊びの中で自然と育っていきます。

取った札をまとめるとき、

角をコンコンとそろえている姿を見ると、

細やかなところまで、

ちゃんと感じ取っているんだなと思います。

アナログゲームは大変。でも…

正直なところ、

マンパワー不足の我が家では、

アナログゲームはなかなか大変です。

弟は1歳。

隙あらば参戦してきます。

それでも、

同じ遊びを共有したい。

「好き」を一緒に味わいたい。

寄り添いたい。

そんな気持ちが、

どうしても勝ってしまう。

一歳の動きを

むやみに規制したくなかった結果、

自然と落ち着いたのが、このスタイルでした。

ママ vs お兄ちゃん 取った札を弟に渡す 弟がパパのところへ持っていく パパは少し離れたところで読み札担当

それぞれが役割を持ち、

それぞれの立ち位置で満たされる。

一日に何度もなので、

正直、よく伴走しているなぁと思うこともあります。

でも、

今はこの時間を、

大事にしたい。

ひらがなから、カタカナへ


「好き、が集中を連れてくる」

先週あたりから、

息子の関心は

ひらがなからカタカナへ移ってきました。

そこで活躍しているのが、

危険生物カルタ。

気になった生き物を、

危険生物・爬虫類・動物の図鑑から

索引を使って調べ、付箋を貼ります。

カルタについている

ひらがな表の裏は、実はカタカナ。

「こんな形…」と確認しながら、

ひとつひとつ、丁寧に追っていく。

写真に写っているのは、

まだ書けない文字を、

一生懸命書いているところ。

どうやら「リカオン」と

書いているらしい。

工程は長いのに、

集中力は途切れません。

好きこそものの上手なれ。

この言葉が、

ぴったりだなと思いました。

おわりに

文字の敏感期は、

「何文字読めるか」や

「何歳で書けるか」を

競う時間ではなく、

その子が今、

どんな世界に向かっているのかを、

そっと一緒に眺める時間なのかもしれません。

文字が読めるようになり、

ひらがなが目に入るようになると、

読まずにはいられないようで。

ドライブ中、

信号で止まっている間に

看板の文字を読んでいたり、

ひとりでぶつぶつと

本を読んでいたり。

初めて声に出して読んだのは年末、

寝る前に読んでもらっていた

『かさじぞう』でした。

自分でも読みたくなってしまい

一生懸命に、

たどたどしく。

寝る時間を大幅にオーバーしていましたが

遮らず、最後まで。

その時々で、

興味の扉が開き、

新しいステージへ。

一緒に新しい世界へ

連れていってもらっているような感覚は、

子育ての醍醐味なのかもしれません。

我が家のカルタ時間は、

そんなことを教えてくれています。

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この記事を書いた人

答えよりも、向き合ってきた記録。

この場所では、
子どものことで悩み、
正解が分からなくなったときに、
母として立ち止まり、
考えてきたことを
言葉にしています。

敏感さや悩みながらの子育ての中で
「どうすればいいか」よりも、
すぐに答えを出せないまま、
立ち止まりながら考えてきました。

子育てのこと、暮らしのこと、学びのこと、
そして生き方のこと。
結論を急がず、
向き合い続ける時間と姿勢を、
ここに残しています。

ここにあるのは、答えではありません。
けれど
「私だけじゃない」と思って向き合える記録です。

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